皆さまお待たせしました!待ちに待った文化祭の日。
朝からご家族の方が順番に来て下さり、
ひだまりいろは密を避けて賑わっています。
11/30(月)初日の今日は7名の方の作品をご紹介
します。作品と言っても、見える形になった方
ばかりではありません。表現の方法は何通りも
あることを、利用者の皆さんの作品から感じて
いただけたら嬉しいです。
最初の作品は、片鍋 宏介さんです。
「外に出ることが好きな方なので、車で出かけ
その先で写真を撮りました。片鍋さんの目線でカメラ
を構えて一緒にシャッターを押しました。
片鍋さんのアングルから秋の風景を眺めて
お楽しみいただけるよう、簾に飾っています。」
古池 亮太さん
「今回は、古池さんの存在そのままをなるべく
シンプルに切り取り、古池さんならではの動きや姿を
レンズに収めました。
古池さんのたたずまい、空気感、そしてその存在と
感じるままに向き合って貰えたらと思います。」
平井 凱さん(ご本人の言葉より)
「僕は、声優の学校に行くことを認めてもらいたくて
作品作りを始めました。お母さんに学校に行きたい
ことを打ち明けた後、市役所へ行った時の市役所の
人の言葉にショックを受けました。そこから何が
出来るか考えた時、まずは自分の気持ちを相手に
打ち明けることだと思いました。
作品にある「僕の夢」を考えていくのと同時に
相談員さんに電話をかけ、支援者の皆に
集まってもらい話し合いをしました。集まる前に
ひだまりいろの皆に原稿を聞いてもらいましたが
とても緊張しました。話し合い当日までは緊張で
寝た気がしませんでしたが、何とか言えたので
良かったです。みんなからアドバイスを貰うこと
が目的だったので、とても参考になりました。
夢が形になる瞬間、その第一歩を見て欲しいです。
早島支援学校の社会の桜田先生に法律や憲法に
ついて教えてもらいました。桜田先生初め早島の
先生方にこの作品を見て欲しいし、お礼が伝えたいです。」
吉田昭子さん
「「バックが作りたい」と、作品作りを始めました。
吉田さんの好きな絵(花)を図案に描き好きな刺繍糸
を選び、一つ一つ丁寧に刺繍していきました。
ミシンの試し縫いに挑戦した時には、ミシンを使った
頃のことを思い出した様で直線縫いも迷いなくされ
ました。」
香本 康統さん
「こねるのが大好きな香本さん、「こねこね!」
「粘土!」「紙粘土!」と言われたところから作品
作りが始まりました。毎年作っている「太陽」と
「お母さん」です。作品作りがスタートし、慣れた
手つきで紙粘土をこねたかと思うと、すぐに成形に
入りました。紙粘土ならではのパサパサした感じ
が全くなくずっしりとした粘土の重みは、まるで
大理石の様にも思える程、重厚感ある作品に仕上がり
ました。図案通りの数だけ作品を作り、色は乾くたび
に別の色を塗り重ねて現在に至ります。顔は箸の先
で彫っています。」
槇 世光さん
「槇さんは、ノートに線を描いて過ごすことがよく
あります。陶器や器が載っているカタログや、新聞
記事を見るのも好きなので、今回は白磁の器に
「楽焼マーカー」という専用のペンを使って模様を
描いていきました。描いた後、オーブンで色を
焼き付けたらオリジナル陶器の完成です。集中して
ペンを走らせる姿は真剣そのもの!縦横無尽に表現
した槇さんならでは線をお楽しみ下さい。」
北川 拡冶さん
「ひだまりいろでは、リードの職員がその日の進行を
しています。北川さんも、前から「リードがしたい!」
と言われており、今回はそれを実現しました。
何をリードしたいかと言うと「朝の会」とのこと。
まずは、日誌の代わりとなる進行表を作りました。
職員が伝える言葉の全てを完璧に覚えていました。
通常の朝礼では、利用者の皆さんだけに体調確認
を行いますが、北川さんの進行表には職員の
体調確認が追加されていました。当日は、北川さん
たっての希望でマイクを使ってリードを行い堂々と
務め上げることが出来ました。」